今日は、劇場へ行く日。なんと、前日にTinderで出会った子から連絡があって、以前、ジョージアでやりたいことリストを送ったことがあった。それで、ぼくは前から劇場へ行きたいと言っていて、なんとその子のお父さんが今回の劇場の主役で、お母さんも舞台女優なので、公開前のプレミアとして僕を招待してくれた。こんなにラッキーなことは本当になかった。こんなにうれしいことは本当になかった。毎日寂しい夜を送っていても、こうやって奇遇で運が舞い込んでくるんだなぁとすごくワクワクしていた。
劇場へ行く前に、お昼は案件の修正対応
今日はそれでもすごく忙しくて、案件をしなければいけなかったので、まずはお昼ごはんでMapshaliaへ行ってお昼ごはんを食べた。オシャクリとカツレツと水。とってもおいしかった。全てを食べられないくらいだった。それから、コーヒー屋さんへ行って、そこで案件の修正対応。そこのコーヒー屋さんの店員さんはいい感じで優しくて、僕にポイントカードをくれた。そこのテラスでずっと作業をしていたんだけど、隣がタバコをめちゃくちゃ吸うヘビースモーカーだったから、めちゃくちゃ臭かった。
僕が修正対応をしている時、ずっとその煙が僕の方へきて、迷惑極まりなかった。横をみると、親子なのか、おばあさんとお兄さん。ふたりとも、タバコを吸い終わったと思えば、また吸い始める。本当に気分が悪い。僕は昔、高校生くらいのときに、もしひとつ願いが叶えられるならなにを頼むかなぁって思ってた時があって、その時上位にあったのが、「この世からタバコの存在を消す」だったなぁってことを思い出した。そんなこんなで、臭すぎて耐えられなかったので、集合時間の18時30分まで、家に帰って作業をすることにした。そして、ギリギリまで作業をして、歯磨きをして、服を正装に着替えて、出発した。
トビリシのセンター街にある劇場へ行く!
いまから、いよいよ初対面で、その子と会って、一緒に劇場で公演を観る。こんな経験なんてなかなかできないから、かなりいい経験だなぁって思っていた。僕は自然にほほえみながら歩き、雰囲気を作っていた。頑張る必要はないけど、でもやっぱり笑顔でいたいし、関わりやすい人って思われたいもの。そんなこんなで、僕は劇場まで歩いていった。
当初は駅で集合だったけど、どうやら渋滞で遅れるらしくて、直接会場で会うことになった。それで、僕は劇場まで歩いていった。劇場は普段のストリートの一つの建物だったから、けっこう近かった。それで、劇場に到着するとたくさの人が外で楽しそうに待っていた。みんなでグループになってタバコを吸っていたり、楽しそうに話していたり。
僕は一人だったから、なんか孤独感をまた感じてしまった。だけど、まあそれも仕方ないのかなぁって思う。そんなこんなで、10分前くらいになると、Nataらしき子がやってきた。
ついにNataと会う!ドキドキ!
それで、僕たちはついに会った!最初は、握手をした。握手をする挨拶はとても不思議な感じがした。なぜならハグをするのが普通だから。どうやら、Nataもすごく気まずいというように言っていて、初対面で劇場へ行くんだからそりゃ気まずいよね。でも、心配しないで大丈夫だよ!って言う感じでお互いを理解しようとしていた。彼女は、思っていたよりもすごくシャイなのかと思った。
インスタグラムではコスプレだったり、怖い感じのイメージなのに、実際は背も小さくて、19歳らしいとのこと。11月30日で20歳になってしまうだとか。そんなことを言っていた。それから、会場を案内してもらった。お母さんと弟と一緒に来ていたので、僕をお母さんに紹介をしてくれたり。なんか不思議な気持ちだった。僕たちは2人で見るものだから、今からデートをするの?ってお母さんは思わないのかなぁって。お母さんは僕に、1mmも興味ない感じだった。ふつうにうなずき、あとは普通。なんかそっけなかったけど、逆に放置してくれてうれしかった。重圧間がないものね。
ついにジョージアの劇が始まる。僕はワクワク!
劇場はとてもジョージアらしい建築だった。そして、開演時間となり、演劇は始まった。Nataは隣でずっと、ジョージア語の公演を翻訳してくれていた。だけど、僕はなにも理解できなかった。まず音がうるさいのと、劇を集中してみたいので、ストーリーよりも、ジョージアの劇とはどういうものかについて理解し、探索するほうがよっぽど価値があると思った。
でも、Nataはとても丁寧に翻訳をしてくれた。本当にありがたかった。劇場は前半と後半で、1時間30分ずつだった。なので、全部で3時間。これはめちゃくちゃ長い。
劇場を見ていると、やっぱり眠たくなってしまって途中で目を閉じてしまったけど、せっかくプレミアで招待してもらったので、最後まで頑張って見た。だけど、一つ、なに言っているのかさっぱりわからなく、また演技もめちゃくちゃ独特だった。なにをしているのか、ストーリーラインがまったくわからなかった。
すごく常に悲しい音が流れていて、女性と男性がお話をしているって感じ。そこには、なんでゴミを投げ続けているのか、なんで常に自転車を漕いでいるのか、そういうことが全くわからなかった。
ジョージアの劇は、独特で、風変わりすぎた。喜劇だったり、悲嘆だったり、皮肉だったり。そんなことが混じっているらしく、休憩の時に、Nataは詳しく説明してくれた。本当にありがたかった。そこまで詳しく説明してくれて、本当にありがたすぎた。だけど、なに言っているのか全く理解できなかった。英語がわからないのではなくて、なんでそうなるのか。そんな感じ。
でも、とても良い経験だった。劇が終わって、フィナーレ。みんなでてきて、最後にブラボー!って叫ぶ観客。そして、ハイテンションで、みんなで手をつないでお辞儀をする俳優陣。その主役が、今回誘ってくれたNataのお父さんなのかと思うと、本当にすごいなぁって思った。
劇場が終わってからは、2人で街を歩く
それから、Nataと僕は前のお店でタバコを買った。彼女いわく、ジョージアではタバコを吸い始めるのが15歳くらいらしく、理由は周りがすっているかららしい。やばすぎた。もちろん、15歳で吸うのは違法かもしれないけど、警察は取り締まらないだとか。それに、薬物のお話もしていた。ヘロインだったり、マリファナ、MDMAとかを簡単に入手できるらしく、マリファナは精神的にやばい時に吸って、ヘロインも同じく。だけど、依存性はヘロインはそこまで高くないだとか。それにしても、本当に驚きだった。
同級生のほとんどが、麻薬の入手の仕方をしっているだとか。日本で、僕は麻薬は人生を終わらせる破壊兵器で、警察に捕まるという固定観念というか、そういう「常識」を打ち付けられたから、いまではえええええ!っていう驚きなんだけど、国際基準でより広い視点を持って考えると、そこまでやばいものではないって思う。
もちろん、僕は吸わないけども、そこまでオーバーリアクションだったり、麻薬=悪い人だっていうのはおかしいなぁって思った。僕は日本の固定観念にまだ洗脳されているので、早くとかなきゃ。しっかりとした、科学的な根拠を元に、それを理解して、自分自身の考えを持つこと。これは本当に大事だなぁと思う。もっと広い視点を持って、寛大にって思った。
Nataと僕は夜10時過ぎてから、歩いてどこかで何かを食べようと思った。ジョージアでチャチャっていうアルコールがあるらしく、それを飲んだことがないので、それを飲みたいなぁって思った。だけど、それはジョージアのバーでしかないということで、近くにはなかった。それで、結局ドーナツ屋か寿司屋へ行くことにした。寿司といっても、寿司ではないけど。それで、Nataと僕はその間、日本のことをお話したり、Nataは日本語を学校で学んでいるらしく、自分が学んでいることは、日本では本当なのかどうかを僕に確かめる感じで、これって本当?これって本当?って言う感じに聞いてきた。
国によって、教えられていることがハチャメチャなんだなと気づく
「バス停にヒーターがあるのは本当?」とか、「就職したくない学生は一年わざと遅らせるのは本当?」って。いや、本当ではない、逆だよっていうことをお話したり。本当にいろんなことをお話していた。「なんでジョージアに来たの?」って必ずきかれる質問ももちろん。
そんな感じで、結局僕たちは、寿司やさんにたどり着いた。巻きセットを注文した。彼女は僕を無料で招待してくれたので、今回は寿司をおごることにした。でも、彼女はあまりお腹空いてなさそうだったので、飲みものは買って、巻きセットは一緒に食べることにした。彼女はベジタリアンだから、動物性食品を食べられないから、どうしても植物が入っている、つまり海藻が含まれる巻きを購入。それで、外で食べていた。
Nataとは話が尽きない、すごいいろんなことをお話できて楽しい
そこでは、本当におもしろい話が繰り広げられた。初対面とは思えないほど。
まず、犬のお話。ジョージアには野良犬がすごく多いけど、耳にワッペンがつけられいて、その犬は狂犬病だったりのワクチンを摂取した犬らしい。野良犬を管理している政府もすごいなぁって思った。日本では、野良犬はめったに見なくて、もし見つかったら、保健所で殺されることをお話した。だから、日本に比べると、寛容だなぁって。日本も、ジョージアのように無料でワクチンを打って、放し飼いでもいいのになぁって思った。野良犬をいちいち殺さなくてもいいのにってね。
それから、なんでシベリアンハスキーが野良犬で多いのかについて。僕は知らなかったんだけど、どうやらシベリアンハスキーはたくさん飼われていたんだけど、生活に苦しくなった家族が次々に犬を捨てたからだとか。
彼女はロボティクスを勉強したいらしく、大学の価値観についても共有しあった。彼女は数学と物理が大好きだけど、数学は定義から計算をして答えが出るでおわって逆ができないけど、物理は公式から答えを導き出し、それをまたもとに戻すこともできるから、すごく楽しいって。それに、彼女は本来は大学にいく予定だったんだけど、ジョージアの大学では自分の受けたい学部がなくて、あってもすごくレベルが高いところで、試しに受験してみたらしく、それで受かってしまっただとか。一日前に勉強を初めて、普通にやってたら受かってしまったらしい。
これは、イーロン・マスクのような存在になるんじゃないかと感じた。しかも、彼女は英語を勉強したことがないらしく、全て耳で聞いていただけだけど、今はC1レベルの英語力があるらしいので、本当にすごすぎた。ぜんぜんイメージと違った。ギャップがあるのはおもしろいなぁって。
彼女のストーリーがすべて自分の予想より斜め上で面白い
彼女はENTPで、思考型なので、自分が気になったことを調べないわけにはいかなく、それが気になってねれないらしいだとか。それに、大学に行くと、自分の興味がない分野まで詰め込み学習で勉強をしないといけないので、それは自分は違うって思ったらしく、すぐにやめてしまったらしい。だから、将来は外国の大学へ行きたいから、そのために出願をするだとか。そんなことを言っていた。
本当にすごいなぁって感動していた。僕は全力で応援したい。そう思った。
彼女は、日本がロボティクスの最先端だと思っていて、日本に留学したいと言っていた。だけど、それは違うんだよなぁって心の中で思っていた。日本ではなくて、アメリカやドイツがロボティクスの最先端だと思うから、それに、彼女はとてもクリエイティブで、ありもしないことを考える革命的な感じだから、日本にいたら潰されて、邪魔者がたくさん現れるからなかなか難しいよっていうことを遠回しに伝えた。でも、それは悲しいんだけど事実なんだよなぁ。並外れた能力を発揮したいならば、アメリカが一番だと僕は思っている。
僕は大学の価値観についても本当にそう思う。大学は、「おもしろい人達が一つの場所に集中的に集まり、そこでコネクションを作り上げ、最終的には運がよければ一緒にビジネスをしたり、なにかを作ったりする仲間になることができる、人生の出会いの場である」というのが僕の考え。だって、学びたいことだったら独学で学んだほうが一番はやいんだから。
彼女は物理をすごく精通していて、19歳で大学で物理を学んでいるわけではなくて、今はレベルの高い大学を一日しか勉強せずに運良く受かって、すぐにやめて今は日本語の学校に通っているというのに、一番好きな定理は、〇〇だよとか、計算式を言ってきたり。
タイムマシンは実際に作ることができるのかについても議論
だから、僕はかしこくなる一方だった。それから、万有引力のお話や、重力は実はすごう弱くて、それよりも電磁波だったり、振動がすごく興味深いお話や、中性子は質量がすごく思いよねっていうお話も。それにタイムマシンを作るには、ただ光速を超えればいいっていうそんな単純ではなくて、僕たちが住んでいる時間という概念だけでは、タイムマシンを作るための素材が整えられない。少なくとも、もっと複雑で、多次元的、量子力学的に時間の定義を理解して、それを軸に考えていかなくてはいけないっていうことをお互い、お話して合致した。それに、僕はおそらく4次元や5次元に生きている宇宙人は、いまここにいるかもしれない。僕たちには見えないけど、パラレルワールドにいて、それが急に次元を下げて人間に見つかってしまうから、それを恐れていたり。だから、常に次元管理を怠らないようにしているのかもねなんていうことを議論したりもした。
「もし原子爆弾が落ちたら」のお話もした
それから、放射線や核から身を守る方法。まずは、光を見ない。背を向けて、目をつぶる。それから、なるべくコンクリートが厚い建物に避難する。ガンマ線が体に当たると、なんで癌になるのかだったり、核爆弾の距離を知るために、光ってから音が鳴るまでの時間を計測するとか。それで、僕はすぐに例えば3秒だったら、720mとかねとかとかそんなお話をしていた。本当に楽しかった。特に、彼女は量子力学と原子力分野にすごく興味があるらしく、量子力学はとても不思議。
本当はスピンは一方向にしか回らず、普通は同じ方向にしか回れないのに、数学では、それを逆方向に回すことができて、それがMRIだったりだとか。MRIは水素を固定して、スピンを回転させることで、体を分割して内部を見ることができるだとか。そんなことを興味深くお話していた。
僕は核の物理学についてすごく興味があるから、それをずっとお話していたり。放射線から身を守るには、コンクリート、水、セロハンやフィルムで身を包めばOKっていうことだったり。そんなことをお話していた。
劇場へ行ったのに、劇場の話は1%、サイエンスのお話99%
僕が夢の研究をしてみたいんだって言ったら、すごく面白そうだね!っていうことを言ってくれて、彼女も脳とロボットをつなぐ研究がすごく興味あるということを言っていたので、本当に同じだなぁって思った。近畿大学ではこんな学生とは出会えなかった。近畿大学では学費が160万円、一年間でかかるのに、周りの生徒はゲームをしたり、「くだらないバイト嫌だ」とかそういうゴミみたいなことしか話さないつまらない人間が多い中で、海外の学生はやっぱり真髄をついていて、本当に自分を持っている人が多いことを改めて感じた。
Nataのような人こそが、本当に価値のある学生だから、もし僕ができることがあれば彼女になにかしてあげたい。そうおもった。それに、夢のお話をしたり。金縛りのお話もした。
夜、なんどか金縛りにあったことがあって、これは実際には本当にデーモンがいるのか?っていうことだったり。でも、彼女は金縛りにあっているけど、それがほどけて自分の手を見てみると、いつも中指を経てていたらしい。これには笑った。僕も金縛りにあったことが何度か会って、それは共通して疲れが溜まっていた時だった。でも、本当に金縛りが現実のように思えてしまって、だれかが絶対にいる感じがしてやまなかった。だから、これは本当に不思議なことだよねっていうお話をしたり。世の中には、不思議なことが数え切れないくらいある。これは、ご先祖様の影響なのか?っていうことをお話していたり。
彼女は、そりゃ、何千年と私達の人類の祖先があって、神話が存在するくらいなんだから、そりゃ不思議なことは起こりうるし、なにかサイエンスでは想像できない力が働いているのは間違いっていうことをお互いお話していた。それに、夢の中で夢と気づいた場合は、なるべく興奮しないようにしないといけないらしい。なぜなら、興奮すると起きてしまうから。もちろん、夢だと気づくのは怖いと思った時がいつもなんだけど、でも夢は僕たちの頭の中で作られるんだから、そりゃ、不思議がたくさんあって本当に面白いよなぁっていうことをずっとお互いお話していたり。
時間は飛んでしまい、もう夜中の1時になっている
あっという間に、夜中の1時になってしまって、本当に外は寒かったので、そろそろ帰ろうということにした。それで、彼女はタクシーを呼んで、最後にハグをした。
僕たちは、次は飲みに行こうということで合致。それでバイバイした。本当にお互い楽しかった。
こんなに初対面で、ほとんどの時間を物理学や化学などのサイエンスについて話して、さらに深く、計算式の話とかすらもするような友達に出会えて、本当に嬉しかった。コミュニケーションとはまさにこれだって思った。
本当に濃かった時間だった。そんなこんなで、僕たちはバイバイして。夜中、僕は寒かったので走ってフラットへ帰った。